甲状腺は喉のあたり(気管の横)にある小さな臓器です。 この甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは全身の代謝をよくしています。 甲状腺機能低下症になると、細胞の代謝活性全般が低下し、太りやすい、元気がない、体温が下がる、脈が遅くなるなどの症状がみられます。
犬 甲状腺機能低下症 何歳から?
甲状腺機能低下症は7歳以降に発症がよくみられるといわれており、かかりやすい犬種は特にありません。
甲状腺とはどんな症状?
甲状腺疾患の症状と患者さんの数 甲状腺ホルモンが分泌過剰な状態では、イライラ、動悸、多汗、手の震え、眼球の突出や甲状腺の腫れが徐々に現れます。 一方、分泌が不足すると、肌のかさつき、気力の衰え、便秘、体重増加、寒がり、眉毛の脱毛などの症状が現れます。
犬 のどのしこり?
犬の喉の周辺に触れた際、硬いしこりとして気づくことが多いようです。 腫瘍の場所によっては気管や咽頭を圧迫して、咳や呼吸困難、嚥下(えんげ)困難がみられます。 頸部のリンパが同時に腫れることもあります。 犬の場合、10%程度の割合で甲状腺機能亢進症の症状(多食、体重減少、活動亢進、多飲多尿)がみられます。
甲状腺が悪いとどうなるの?
「甲状腺機能低下症」とは、血中の甲状腺ホルモン作用が必要よりも低下した状態です。 甲状腺機能低下症による症状には、一般的に、無気力、疲労感、むくみ、寒がり、体重増加、動作緩慢、記憶力低下、便秘などがあります。 軽度の甲状腺機能低下症では症状や所見に乏しいことも多いです。