体が暑さに慣れていない 5月といえば暑くもなく寒くもなく、1年で一番過ごしやすい時期です。 それなのに熱中症になるのはなぜでしょうか。 熱中症に詳しい横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長は「暑さに慣れていない時期は、気温の上昇に適応できずに熱中症になることがあります」と話します。 13 мая 2020 г.
なぜ6月に熱中症にかかりやすいのか?
5~6月にかけ、一気に熱中症の発症リスクが高まる理由のひとつが「湿度の上昇」です。 人は、暑くなると発汗し、体温調整を図ります。 しかし梅雨の時期は湿度が高いため、汗が皮膚から蒸発せず、体内の熱を放出しにくくなり、その結果、体内の水分やミネラルバランスが崩れ、熱中症の発症につながる可能性が高くなるのです。
熱中症は何月から?
熱中症は、毎年7月から8月に多く発生しています。 特に梅雨明けの蒸し暑く、急に暑くなる7月には、体が暑さに慣れていないため、例年熱中症による救急搬送者数や死亡者数が急増しています。 私たちの体は、血管を広げて外気に体内の熱を放射したり、汗をかいて蒸発させたりして体温の急激な上昇を防いでいます。
梅雨 熱中症 なぜ?
梅雨の晴れ間や、梅雨明けの蒸し暑くなった時期にも熱中症は多く見られます。 この時期は身体がまだ暑さに慣れていないため上手に汗をかくことができず放熱量が低くなる為、体温をうまく調節できないからです。 暑い日が続くと、次第に身体が暑さに慣れてきます。 これを「暑熱順化」といいます。
熱中症 どんな時に?
気温や湿度が高い環境のなかで、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、体に力が入らない、ぐったりする、呼びかけへの反応がおかしい、けいれんがある、まっすぐに走れない・歩けない、体が熱いなどの症状がみられたときには、すぐに熱中症が疑われます。