約300年の間に平均寿命は40歳弱から80歳超まで延びている。 人口学が専門の金子隆一明治大学特任教授は「人間は最後まで健康で潜在能力を最大限発揮しようとする稀有な生物になりつつある」と話す。 さて、寿命が伸びる反面、寿命を縮める話が老後資産の延命である。
人間 どこまで生きる?
人間の寿命の限界を導こうとする研究は数多く行われており、これまでに「人間の寿命は115歳で頭打ちする」「人間の寿命は120~150歳が限界」「人間は105歳を超えると死ににくくなる」といった研究結果が報告されています。
寿命は何で決まるのか?
環境要因が75%、遺伝子が25%という割合で寿命が決められています。 花塚:遺伝子よりも環境のほうが寿命を決めている割合が大きいのですね。 環境要因とは、具体的にどのようなことでしょうか? 小林:食生活、喫煙の習慣、公衆衛生、運動など身のまわりのすべての環境が寿命に影響を与えます。
何のために長生き?
①医療レベルが高い。 ②国民皆保険制度で医療費が比較的安く、病院にかかりやすい。 ③健康意識が高く、人間ドックなどの検診の受診機会が多い。 ④伝統的な食文化 ・先進諸国の中で脂肪摂取量が、とび抜けて少ない。