認知症は、徐々に症状が進行していく進行性の病気です。 完治は難しい ※ですが、治療によって、進行を緩やかにし、穏やかな暮らしをサポートできます。
認知症は改善できますか?
いくつかの稀な場合※を除き、認知症を完全に治す治療法はまだありません。 しかし、病状の進行を遅らせることはできるのです。 そのため治療は、残された機能を維持しながら、不安、妄想、不眠など、日常生活の支障となる症状を軽減・改善することが目的となります。
認知症 どれくらいで進行?
認知症の進行や速さは、人それぞれ 症状は8年〜10年くらいをかけて徐々に悪化していきます。 初期症状として物忘れが見られ、人や物の名前を思い出せなくなったり、置き忘れが目立つようになります。 症状が進行するとひどい物忘れや理解力の低下、問題行動などが見られ、介護なしでは日常生活を送ることが難しくなります。
認知症 何年続く?
認知症の発症後の生存期間は平均5年~12年 しかし、あくまでも平均の期間であり、10年以上生存するケースもあります。 例えば、日本の久山町研究では、診断からの10年生存率はアルツハイマー病で18.9%、血管性認知症で13.2%、レビー小体型認知症では2.2%となっています※2。
認知症の進行を遅らせる事は出来ますか?
認知症は、早い段階で発見できれば、進行を遅らせることができ、良好な状態を保つことが可能です。 早期発見のために、まず初期症状チェックを行ってみましょう。 「同じことを何回も話す・尋ねる」「物の置き忘れが増え、よく捜し物をする」に当てはまる場合は、記憶障害が疑われます。
認知症の介護は楽しい分野なのですか?
しかし、きちんと認知症を理解し、認知症の方との信頼関係が結ぶことができたら、介護の中でも一番楽しい分野だと私は思っています。 認知症介護の楽しさを肌で感じたら一生抜け出せません(笑)。
認知症で訴えづらい症状はありますか?
いずれにせよ、訴えづらい症状ではあるため、正確には実体把握されていないのだと考えられます。 認知症になると、 前頭葉の機能低下でそれまで抑制しいていたことが『おおっぴら』になります。 さらに社会的認知の障害が起きて 周囲を気にしなくなると、ダイレクトに行動に及んでしまいます。
認知が進んだみたいに意味がわからなくなってきますか?
こうなると、余計に、意味がわからなくなってきますね。 「うちのばーちゃん、認知が進んだみたい」に正しい意味をあてはめてみると、「うちのばーちゃん、認知機能が良くなったみたい」となります。 これを見て、皆さんは違和感がありますか?
なぜ認知という言葉を使ってほしくないのですか?
私は、安易に「認知」という言葉を使ってほしくないと思っています。 その理由は、 「認知」という言葉が差別的な言葉にも受け取ることができ、それを耳にして傷つく方がいるからです。 どうして私が「認知」と言わないのかというと、理由があります。