褥瘡はその人の体格や寝ている体位によって生じる場所はさまざまですが、体重のかかる骨の突出している部位で、脂肪や筋肉の薄いところによく発症します。 いちばん起きやすい場所は、腰の部分(仙骨部や大転子部)、次いで足、特にかかと、そのほか肩甲骨や肘の関節などです。
褥瘡 放置 どうなる?
褥瘡は放置しておくと皮膚の炎症が悪化し、水ぶくれや、膿が溜まった膿瘍を形成することもあります。 さらに進行すると褥瘡から体液が漏れ出ることで、体に必要な水やタンパク質などの栄養素が失われ低蛋白血症を起こしてしまうこともあります。 また、傷口から細菌感染症を起こすこともあります。
褥瘡は何日で出来るか?
褥瘡が発症すると約1週間から3週間までの間は急激に創部が変化するので、急性期褥瘡と呼びます。 この時期は皮膚の赤み(発赤)が持続したり、腫れたり(浮腫)、水ぶくれ(水疱)ができたり、表皮が剥がれたり(びらん)します。
褥瘡 どんな人?
褥瘡はどんな人がなりやすいのですか? 寝たきりの人、意識障害や麻痺などにより自力では身体が動かせない人、また、栄養状態が悪い人、皮膚が弱い人などで、高齢者はもちろん若い人でも褥瘡になります。
長期臥床 褥瘡 なぜ?
自分で体位変換ができず長期間寝たきりで、栄養状態が悪い、皮膚が弱くなっている(高齢者、排泄物や汗により皮膚のふやけがある、むくみが強い、抗がん剤やステロイドなど薬の副作用で免疫力が低くなっている)人が、圧迫だけでなく摩擦やずれなどの刺激が繰り返されている場合は褥瘡になりやすいといえます。