褥瘡は放置しておくと皮膚の炎症が悪化し、水ぶくれや、膿が溜まった膿瘍を形成することもあります。 さらに進行すると褥瘡から体液が漏れ出ることで、体に必要な水やタンパク質などの栄養素が失われ低蛋白血症を起こしてしまうこともあります。 また、傷口から細菌感染症を起こすこともあります。 30 янв. 2016 г.
褥瘡 発赤 なぜ?
「持続性の発赤」は、血管の破綻によって赤血球が漏出したもので、これは褥瘡になります。 褥瘡は不可逆的に阻血障害に陥った状態ですから、発生初期には「発赤」となって現れることが多いのです。 一方、「一時的な発赤」は、真皮深層の微小血管の拡張による「反応性充血」で、褥瘡ではありません。
褥瘡が起こるとどうなる?
褥瘡(じょくそう・床ずれ)の初期症状は、肌に赤み(「発赤(ほっせき)」)がみられます。 進行すると、内出血や水泡、びらんが見られます。 重症化すると皮膚が壊死し、皮下脂肪や筋肉や骨、腱などにまで傷が広がり、治りにくくなります。 また、そこから細菌が入ると、感染症を合併し死に至ることもあります。
褥瘡 浮腫 なぜ?
栄養状態が悪化すると筋肉や脂肪組織をエネルギー源として利用しますので、低栄養状態が長く続くと筋肉や脂肪組織が減少し、骨が突出して褥瘡発症の危険性が高くなります。 さらに栄養状態の悪化によって浮腫(むくみ)が起こり、血行が悪くなり、褥瘡発症の危険性が高くなりますし、既にある褥瘡の治癒も遅くなります。
圧迫 褥瘡 なぜ?
皮膚の一定部位に圧迫が加わると、皮膚および軟部組織の血管が圧迫されて血流が途絶えます。 特に骨突起部には体圧が集中しやすく、圧力および応力による循環障害が増大します。 このような阻血(そけつ)状態が一定時間以上続くことにより不可逆的な組織壊死が生じて褥瘡となります。