褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。 一般的に「床ずれ」ともいわれています。
褥瘡 なんでだめ?
褥瘡は放置しておくと皮膚の炎症が悪化し、水ぶくれや、膿が溜まった膿瘍を形成することもあります。 さらに進行すると褥瘡から体液が漏れ出ることで、体に必要な水やタンパク質などの栄養素が失われ低蛋白血症を起こしてしまうこともあります。 また、傷口から細菌感染症を起こすこともあります。
褥瘡があるとどうなるか?
初めは圧迫を受けた部位が赤くなり、水疱(すいほう)や紫斑(しはん)が現れます。 浅い褥瘡では浅いびらんが、深い褥瘡では急性期を過ぎたころに創面が徐々に黒ずんで、壊死(腐った)組織が出てきます。 褥瘡がひどくなると皮膚の下にポケット(空洞)をつくったり、細菌感染して膿が出ることもあります。
褥瘡は、なぜ起こるのか?
褥瘡(床ずれ)は、皮膚の同じ部分(特に骨が突出している部分)への圧迫が持続することで起こります。 ベッドのマットや布団、車いすなどにより外から圧迫を受けると、体の中では皮膚や皮下脂肪、筋肉などを押しつぶそうとする力、左右に引っ張ろうとする力などがかかります。
褥瘡は何科で受診?
III度以上の褥瘡を管理するためには、褥瘡を作ることになった原因を除去するのみでなく、専門的なきずの管理が必要となることが多いため形成外科を受診することが望ましい状態です。