上顎が狭いことによる臼歯の交叉咬合の治療に使われますが、それ以外でも、上顎の横幅の拡大が必要な場合に使用されます。 使用できる年齢は、左右の顎のつなぎ目の正中口蓋縫合が自然に開くことができる年齢を考えると、急速拡大装置の効果が期待できる年齢は、思春期くらいまでといわれています。
上顎前方牽引装置 いつまで?
骨格性反対咬合の治療に絶大な効果のある「上顎前方牽引装置」。 基本的に上顎骨の発育能力がある成長期にしか使えません。 女子の場合は10歳まで、男子の場合は12歳までが目安となり、低年齢で始めた方が弱い力、短い期間で治ります。 骨格性の反対咬合の場合、3〜4歳くらいからこの装置で治療を始めることもあります。
上顎拡大装置 何歳から?
歯並びの改善のための拡大を始めるのにいい時期は6歳くらいと言えるでしょう。 また、反対の噛み合わせの子はもう少し早めの4歳ぐらいが良いでしょう。 まずは発育が遅れているあごの大きさを取りもどすのです。
急速拡大装置 いつまで?
一般的には上顎が成長する10歳までに使用します。 上顎の骨は左右の骨からできており、正中口蓋縫合でつながっています。 10歳ぐらいまで、このつなぎ目に骨ができ、成長していきます。 この時に上顎を急速に拡大することにより、さらに成長させることができるます。
上顎の成長 いつまで?
図を見ると、上顎の成長は、下顎より先に起こります。 しかも、上顎の成長のピークは5歳です。 そして、10歳にはほぼ完了してしまいます。