図を見ると、上顎の成長は、下顎より先に起こります。 しかも、上顎の成長のピークは5歳です。 そして、10歳にはほぼ完了してしまいます。
上顎の成長 何歳まで?
顎の成長は上顎の成長が~7歳くらい、下顎の成長は身長の成長と同じくらいまでで終了します。 この時期は、歯を1つずつまっすぐに並べる治療ではなく、顎の成長を利用した治療や、成長に影響するような不正咬合を早期に取り除くような治療を主に行います。
下顎の成長 いつまで?
男の子の場合、下顎は一般的に18歳ぐらいまで成長発育します。 それに対して、女の子は14歳位ぐらいまで成長発育します。 従って、成長発育途中の年齢で来院した小児に対する治療は成長発育を見ながら2回に分けて行う事になります。
上顎拡大装置 いつまで?
基本的に上顎骨の発育能力がある成長期にしか使えません。 女子の場合は10歳まで、男子の場合は12歳までが目安となり、低年齢で始めた方が弱い力、短い期間で治ります。 骨格性の反対咬合の場合、3〜4歳くらいからこの装置で治療を始めることもあります。
歯並び 成長 いつまで?
そして、大人の歯は六歳頃から生え始め、12~13歳頃には永久歯が生えそろいます。 そうなった後、さらに思春期以降まで、上顎骨や下顎骨の成長が続き、継続的に歯の位置は変化して行きます。 そして、成人に達し、生涯が閉じるまで、歯は僅かずつ伸び、僅かずつ前へ前へと動いて行きます。