食道癌は、早い段階でみつかった場合(食道粘膜の表層までの浸潤)であれば、5年生存率は75%以上ですが、遠隔転移をきたした最も病状が進行した場合は、5年生存率は約20%しかありません。
食道癌 転移しやすい なぜ?
食道は胸の上部では気管と胸椎の間、下部では心臓、大動脈と肺に囲まれています。 また、食道には臓器の外側をおおう漿膜(しょう膜)という膜がありませんので、早い時期からリンパ節に転移したり、大動脈、肺や気管などの回りの臓器に浸潤しやすいのが特徴です。
食道癌 再発 何年?
食道がんの再発は80%以上が手術後2年以内に起こることが分かっています。 そのため最初の1、2年は3~6ヶ月毎など短期間でCT検査を繰り返し、その後期間を延ばしていくのが一般的です。 また、他臓器に新たにがんができる可能性もあります。
食道癌 放置するとどうなる?
食道がん末期になると、食道のすぐそばにある気道や肺にも影響が及ぶため、肺炎や膿胸、胸水を起こすこともあります。 食道がんの末期には、多くの場合、リンパ節や肺、肝臓、骨、脳などにがん転移がみられます。 がんの末期では転移した臓器の機能も著しく障害されてしまうため、それぞれの臓器に特有の症状を呈するようになります。
食道癌はどうしてなるの?
食道がんの中でも90%を占める扁平上皮癌の原因は、飲酒と喫煙です。 飲酒と喫煙の両方があるとさらにリスクは高まります。 タバコにはいくつもの発がん性物質があり、これらが扁平上皮をガン化させます。 また、飲酒によって体内に生じるアセトアルデヒドも発がん性物質です。