痰は口や鼻と肺をつなぐ気道から出る分泌物です。 痰は気管にある細菌やウイルスなどの異物を排出するために分泌されます。 気管とはもっとも太い気道のことです。 そして痰が分泌されているということは、体の防御反応が細菌やウイルスに対して正常な働きをしているといえるでしょう。
痰が出るのはなぜ 透明?
透明な痰は、気管支喘息や初期の気管支炎などの患者さんで喀出されることが多いです。 喘息発作などでは透明な痰が増加することもあります。 薄い黄色の痰は、ウイルスや細菌感染などが疑われます。
痰が絡む咳が出る 何科?
熱がなくて痰や咳が続く場合、呼吸器科の受診が必要です。 特に、呼吸しにくい、息苦しくて眠れない、横になれないといった症状がともなう場合は、すぐに呼吸器科を受診してください。
朝 痰が出るのはなぜ?
相談者は朝だけたんが出るようなので、就寝中、口呼吸になっているかもしれません。 原因としては、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎が考えられます。 たんを放置すると気道の防御機能が弱まり、最悪の場合、肺炎につながる恐れもあります。 一度耳鼻咽喉科を受診され、炎症の原因を特定してみてください。
痰 何科に行けばいい?
痰は、呼吸器の粘膜を保つために分泌されている液体が、かぜや気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、喉頭炎などによって増えてしまい、のどから塊になって出されるものです。 せきや痰が続く場合には、内科や耳鼻咽喉科の診察を受けることが大切です。
なぜ痰が止まらないのですか?
痰が止まらないという方は、一度自分の痰の色を見て、どのような色なのかを確認し、下記の表を参考に判断してみてください。 細菌や細胞成分(白血球、上皮細胞など) が混入すると、黄色や緑色などの 膿混じりの痰 が出ます。
痰が大きくなってしまう原因は何ですか?
痰が大きくなってしまう原因には、ジスルフィド結合と呼ばれる結合の関与があります。 気道粘液溶解薬にはこのジスルフィド結合を切断し、構造が小さくなることで痰を出しやすくします。 これは杯細胞の過形成を抑えることで粘液の分泌量を減らし、シアル酸の割合を増やします。
痰とはどういう意味ですか?
痰とはそもそもなんなのでしょうか? 医学的に痰をさす場合は 『呼吸器系で作られた粘液物や異物。 多くは気管、気管支などの肺からだが、咽頭、喉頭の分泌物も含める』 と定義されます。 もともと痰は、正常な人にも作られています。 気管支などにある杯細胞などから粘液物がでてきて、肺の中をきれいにしています。 杯細胞が出した粘液物をゴミとしてまとめたのが痰になります。 実は痰として肺や咽頭で作られたゴミは、少ない場合は食道の方に落ちていきます。 食道は胃につながっているため全く問題になりません。 ただしこの痰の量が増えて咽頭から口に溜まる場合が、喀痰として症状となって表れます。 ここで大切なのは、「鼻水」や「唾 (つば)」は含まれません。
痰をともなう咳は何ですか?
痰をともなう咳を 湿性咳嗽(しっせいがいそう) 、痰が出ない咳を 乾性咳嗽(かんせいがいそう) といいます。 痰の有無により、原因となっている病気をある程度特定することができます。 湿性咳嗽と乾性咳嗽のどちらであれ、 咳が続く 期間が3週間以内の場合は、感染性の病気が疑われます。 3週間以上、特に 8週間 を超えて咳が続く場合は、原因の多くは 非感染性の病気 が考えられます。 急に痰がともなう咳が出るときは、細菌性肺炎、気管支炎などが疑われ、慢性的に痰がからむ咳が出る状態の場合は、 肺結核症 、 COPD 、肺水腫、 肺がん 、気管支拡張症などの病気が考えられます。