しかし、糖尿病で血液中のブドウ糖が多くなり過ぎると、腎臓はブドウ糖を多量の水分と一緒に尿として排出するようになり、尿の量や回数が増えます。 これが多尿です。 尿の量を増やすためには、体の中の水分を使います。 高血糖状態を改善するために、体の中の水分が多量に使われてしまうと、脱水状態になります。
飲水制限 なぜ?
体内の水分量が過剰に増加すると、血液量が増えることになり、結果として心臓に更に負担がかかってしまいます。 心不全患者さんの中には水分制限が必要な方がいますが、全ての人ではありません。 水分制限が必要な場合とは、腎機能が悪い場合、重症の心不全の場合、心不全の管理が難しい場合がほとんどです。
糖尿病 なぜ水を飲む?
高血糖状態を改善するために、体の中の水分が多量に使われてしまうと、脱水状態になります。 脱水になると、のどの渇き(口渇)を感じ、それを改善するために多量に水分を摂ります。 これが多飲です。 糖尿病に特徴的な、多尿、口渇、多飲の症状は、高血糖による脱水症状です。
水分制限 腎不全 なぜ?
正常な腎臓は尿量を調整することにより体内の水分量を一定に保っていますが、腎不全の患者さんでは尿量が減る又は出なくなり体内に水分が溜まってしまいます。 水分をとりすぎてしまうと、体重増加による、むくみ・呼吸困難・血圧上昇などの症状が現れ、心不全や肺水腫などの原因になります。
糖尿病 浸透圧利尿 なぜ?
高血糖が持続すると、糸球体で糖質が多量に濾過(ろか)され、濾過液の浸透圧が上昇し、尿細管での水分とナトリウムの再吸収が抑制されます。 その結果、水分とナトリウムの排泄量が著しく増えるのです。 このように、浸透圧の上昇が原因で尿量が増加することを浸透圧利尿といいます。