高血糖状態を改善するために、体の中の水分が多量に使われてしまうと、脱水状態になります。 脱水になると、のどの渇き(口渇)を感じ、それを改善するために多量に水分を摂ります。 これが多飲です。 糖尿病に特徴的な、多尿、口渇、多飲の症状は、高血糖による脱水症状です。
糖尿 多飲多尿 なぜ?
糖尿病により多尿、口渇、多飲になるのはなぜ? 高血糖が持続すると、糸球体で糖質が多量に濾過(ろか)され、濾過液の浸透圧が上昇し、尿細管での水分とナトリウムの再吸収が抑制されます。 その結果、水分とナトリウムの排泄量が著しく増えるのです。 このように、浸透圧の上昇が原因で尿量が増加することを浸透圧利尿といいます。
糖尿病症状 のどの渇き?
糖尿病で喉の渇くのはなぜ? 糖尿病になると血糖値が上がり、尿の量が増えることがあります。 尿の量が増えると、あなたの体の中の水分が足りなくなるので、それを補おうとして喉が渇くのです。 また喉が渇くと水分をたくさん取るようになります。
ケトアシドーシス 脱水 なぜ?
ケトアシドーシスの病態 糖の利用が低下し、エネルギーを作るために脂肪が分解されることでケトン体ができます。 ケトン体が蓄積することでケトアシドーシスが発生します。 ケトン体は尿中に現れ、糖尿病による浸透圧利尿に加えて、体内から大量の水分が失われ、重度な脱水となります。
糖尿 頻尿 どのくらい?
多尿とは1日の尿量が3リットル以上のことをいいます。 糖分を摂り過ぎると、尿に糖分が含まれて排尿する回数が増えます。 頻尿とは1日に8回以上トイレに行くことをいいます。 つまり糖尿病でトイレが近い理由は、水をたくさん飲むことになるからなのです。