体温は、熱が出る病気にかかっていなくても、運動、時間、気温、食事、睡眠、感情の変化などにより変動しています。 女性の場合は月経周期の影響も受けます。 また、そうした要因がなくても、体温は1日のなかで変化しています。
体温の日内変動 なぜ?
起床とともに体温が上昇するのは、活動のために体内での熱の産生が活発になるからです。 また、夜になると体温が低くなるのは、翌日に向けてエネルギーを蓄えるため、できるだけ体内での代謝や熱の産生を控えるからです。
体温リズム なぜ?
熱産生・放熱機構の中心は、耳の奥のほうにある脳の「前視床下部」にあり、体内時計が時間の進行とともに設定を変化させる基準値に体温が近づくよう、熱を作ったり、熱を体外に逃がしたりして体温を調節しています。 この2種類の仕組みによって、体温は睡眠と目覚めのリズムを調節し、睡眠もまた体温調節に関わっているのです。
体温変動 どのくらい?
1日の体温の変化は、個人差がありますが、約1℃以内といわれています。 体温は、1日のうちで起床時がもっとも低く、夕方にかけて上昇し、夜にかけて徐々に下降していきます。 体温は1日のうちでも変動している為、平熱もひとつではありません。 定期的に体温を測って変化を見ることで、時間帯ごとの自分自身の平熱がわかります。
平熱 違い なぜ?
平熱には年齢差があります とりわけ乳幼児は、体重あたりの熱産生量が多いため、もともと体温が高めです。 そのうえ、成人では体表から測る腋窩温などは体の中心の温度(コア温)より低いのですが、乳幼児では筋肉や皮下脂肪が発達していないため、コア温に近い値になります。