人間にとって有益な虫も「頭」で数えることがあり、マユから絹糸を作ることができるカイコはその代表的な例である。 蚕は、(中略)繭から絹糸を作れるため、人間にとって大事な虫として「頭」を用いて数えることがある。
蚕はなぜ糸を出す?
10cmほどに成長すると、食べるのをやめ、糸を出して繭を作ります。 カイコはその中で皮を脱ぎ、さなぎの姿になります。 繭は、動けないさなぎのあいだ、身を守るためのものなのです。 カイコが糸を出す様子を、ガラスの上に置いて見てみます。
蚕 成虫 どうする?
こたえ 蚕は幼虫(ようちゅう)の間は昼も夜も食べ続けて、一生分の食べ物を食べます。 成虫になると子孫を残すことだけが仕事といえ、オスは交尾後(こうびご)2~3日で死に、メスは卵(たまご)を約500つぶ産んで4~5日で死んでしまいます。
蚕 口がない なぜ?
「カイコには口がないって本当ですか?」などと聞かれますが、結論から言うと口はあります。 口がないのではなく、成虫になってから何も食べないだけなんですね。 もともとの性質なのかは知りませんが、幼虫のときにモリモリとたくさん食べて大きくなります。 そして、たくさんの糸を吐いてもらうように品種改良されてきました。
蚕 なぜ 桑の葉しか食べない?
では何故,食べない葉っぱもあるのか。 その理由は,それぞれの昆虫にとって不味いと感じる阻害物質が含まれているためである。 桑の葉は蚕が唯一不味いと感じない,蚕に対する摂食阻害物質が少なく,摂食刺激物質が蚕にとってベストの配合で含まれている葉っぱといえる。