食桑量:カイコは一生のうちに約100g(乾物20g)の桑葉を食べます。 そのほとんどは5齢で88%、4齢で9%、1~3齢で3%です。 ・車の通りの多い所では廃棄ガスがついていたり、公園などでは殺虫剤が散布されていることがあるので注意してください。
蚕は何を食べるの?
その通り、カイコは桑しか食べません。 他の植物の葉をあげても食べることはまずありません。 人工飼料は食べますが、これにもやはり、桑の葉が入っています。 桑葉の粉末、ビタミンなどの栄養源、そしてカイコが誘引される物質等でできています。
蚕が大きくなったら何になるの?
昆虫の名前で、漢字で書くと「蚕」。 幼虫から成長すると蛾(が)になるんだ。 カイコは、幼虫から蛹(さなぎ)になるときに糸を吐き出して繭(まゆ)を作るんだけれど、この繭が絹(きぬ)と呼ばれるとてもきれいな繊維で、日本でも昔から衣類の材料などに使われてきたんだ。
蚕 成虫 何も食べない?
こたえ 蚕は幼虫(ようちゅう)の間は昼も夜も食べ続けて、一生分の食べ物を食べます。 成虫になると子孫を残すことだけが仕事といえ、オスは交尾後(こうびご)2~3日で死に、メスは卵(たまご)を約500つぶ産んで4~5日で死んでしまいます。 そのため、食べ物も幼虫の時に食べた分で十分です。
蚕はなぜ口がないのか?
「カイコには口がないって本当ですか?」などと聞かれますが、結論から言うと口はあります。 口がないのではなく、成虫になってから何も食べないだけなんですね。 もともとの性質なのかは知りませんが、幼虫のときにモリモリとたくさん食べて大きくなります。 そして、たくさんの糸を吐いてもらうように品種改良されてきました。