それでは、いったい脳のどの部分で痛みを認識するのでしょうか。 痛みの情報は、感覚神経の伝達路を通り、視床を経由して、大脳皮質の一部である一次体性感覚野へ届けられます。 一次体性感覚野は、痛みの処理に関わる部分です。 帯状に広がる一次体性感覚野は、場所によってからだのどの部分の痛みを担当するかが分かれています。
痛みを感じるのはどこ?
■痛みを感じるしくみ ~痛みは脳で感じる!!~ (1)痛み刺激を伝える神経線維痛みは、体の中にある2種類の神経線維により伝わり、脳で認識されます。
痛みはなんのためにあるのか?
痛みは、病気やけがなどで損傷した組織を修復する間、体を動かさないように警告する役割を担っています。 体内には神経が張り巡らされており、末梢(まっしょう)神経にあるセンサー(侵害受容器(しんがいじゅようき))が刺激を感知すると、電気信号が脊髄(せきずい)を通って脳に伝わり「痛い」と感じます。
触覚 どこで感じる?
皮膚の特殊受容体は、脳に触感シグナルを送ります 皮膚は、3層の主要組織層、 外側の表皮、中間の真皮と内側の皮下組織からなります。 こうした層内にある特殊受容体細胞が、触覚を検知し、末梢神経を通して脳に向けてシグナルを伝達します。
神経障害性疼痛 どうなる?
神経障害性疼痛は文字通り神経自体が損傷して起きる痛みです。 神経が損傷すると、もちろん侵害受容性疼痛と同じメカニズムが働きますが、この場合は神経自体で炎症が起きますからそれだけでも激しい痛みが起きます。 通常のケガでも、綺麗に治る場合もあれば、なぜかいつまでも直りが悪かったり、傷が瘢痕化してしまったりする事があります。