瞳孔のカタチは動物によってそれぞれ異なります。 私たちヒトをはじめ多くの動物の瞳孔は丸いカタチをしていますが、縦長のスリット状をした瞳孔や横長の瞳孔を持つ動物もいます。 これは、虹彩内の瞳孔括約筋と散大筋がそれぞれの動物の生活に合わせて、最も適したカタチに進化した結果なのです。
瞳孔不同になるとどうなる?
左右の瞳孔の大きさが異なるからといって、症状が出ることは通常ありませんが、ときに近くの物に焦点を合わせにくくなることがあります。 また、基礎疾患によっては、眼痛、眼が赤くなる、視力障害、まぶたが垂れ下がる、複視、または頭痛などの症状がみられることもあります。
瞳の色が違うのはなぜ?
一般に、虹彩のなかのメラニン色素の量が多いと茶色となり、少ないと青色になるといわれています。 日光の照射率が高い国では、紫外線から守るために、虹彩内にメラニン色素が大量に蓄積され黒色や茶褐色の目になります。 反対に、日光の照射率が低い国では、虹彩内のメラニン色素の量が少なく、青色などの薄い色の目になるといわれています。
瞳孔とは何ですか?
眼球の色がついている部分を虹彩(こうさい)、その真ん中にある、通常「黒目」と呼ばれている部分を瞳孔(どうこう)といいます。 普通はこの瞳孔が大きくなったり小さくなったりしているように見えますが、実際には虹彩が伸び縮みをして、光の量を調整しています。 カメラに例えると虹彩は絞りに相当します。
瞳孔不同 何科?
瞳孔不同を診る場合、片側の瞳孔散大の場合は明所で診察することにより判明しますが、ホルネル症候群など縮瞳の場合は暗所で診るとはっきりします。 目に局所的な異常がない場合は脳神経内科を受診してMRIなどで精密検査が必要となります。