西洋では放牧に出した牛の数が減っていないかを確かめるために、頭数(あたまかず)を確認することから、牛は"head"で数え、それがやがて大形の家畜一般の数え方となりました。 20世紀に入り、西洋の動物学などの論文で"head"と書かれた部分が「頭」と日本語に直訳されました。
ちょうちょ なぜ頭?
蝶は標本などに用いられる際、頭部が切断されていないことが重要だったため、蝶は昆虫でありながらも一頭二頭と数えるようになったという説が広まりました。 頭部が落ちているものなどは標本として使えなかったことから、頭を残しておくという意味でも頭という単位を使うようになったと考えられています。
イカはなぜ杯で数えるのか?
『数え方の辞典』(小学館)によれば、イカの胴体も、イカ飯やイカどっくりにできるような形をしていて、漢字の「杯」のイメージにぴったりなので、「杯」で数えるようになったといいます。
何頭 何匹 違い?
「匹」や「頭」が代表的ですが、これにはれっきとした使い分けのルールがあるといいます。 もちろん細かい例外はありますが、基本ルールは人間より小さい場合は「匹」、大きい場合は「頭」で数えるのだそう。
本 数え方 なぜ?
漢字の成り立ちからすると、「本」はきわめてわかりやすい指事文字です。 「木」の下の方に印を付けて、「根元」という意味を表すのが、この字の本来の意味です。 ... そこで、草や木を数えるときには、根を数えるのが数えやすかったからでしょうか、「本」という字は、草や木を数える単位として用いられるようになりました。