つばの中の酵素(こうそ)が食べ物を消化し、栄養(えいよう)を体に取り入れやすくする手助けをしているのです。 また、つばには食べ物についているばい菌(きん)を殺すという働きもありますし、口の中にいつも湿り気(しめりけ)をあたえて、かわかないようにもしているのです。
なぜ唾液が出るのか?
ストレスなどが唾液腺を刺激することで、唾液の分泌量が増えることがあります。 ストレス・つわり(妊娠)・胃の張りが刺激となって、唾液の量が増えることがあります。 鉄分不足も原因の一つです。
よだれをたくさん出す方法?
舌を前に出す、舌を出して左右に動かす、舌で上下の唇の内側、左右の頬の内側を押す、舌を回転させる、というような簡単な体操で唾液が出やすくなります。 唾液腺を直接マッサージする方法も有効です。
よだれ ですぎる?
病的なものだった場合、唾液が無意識に口の外に流れ出てしまいます。 その原因は主に二つあります。 一つは唾液そのものの量が増える「唾液分泌過多」で、これは妊娠時のつわりや胃の膨満などが刺激になって起こります。 もう一つはのみ込む機能が鈍る「 嚥下 えんげ 障害」です。
よだれの役割?
唾液には、健康に関わるさまざまな働きがあります。 例えば、食べ物の消化を助けたり、味を感じやすくしたりする働き。 それから、口の中の汚れを洗い流す、酸を中和して、口の中を中性に保つ、細菌の繁殖を抑える、再石灰化によって、むし歯を防ぐといった、口の中を清潔で健康に保つ働きがあります。