日本で硬膜外無痛分娩が広まっていない最大の理由は、欧米と異なる日本の産科医療システムにあると考えられています。 診療科間の連携の良い欧米では、産科医、助産師、麻酔科医がチーム医療をしており、日本の病院の何倍もの出産数がある分娩施設では専門の麻酔科医がいて、広く硬膜外無痛分娩が行われています。
なんで無痛分娩にしないの?
一方、日本では1施設当たりの分娩数が少ないために無痛分娩を担当する麻酔科医を常時配置することが困難であり、そのことが無痛分娩の割合が低い理由の1つだと言われています。 そしてこれは医療事故のリスクにも繋がっています。 麻酔科医のいない小規模な分娩施設では産婦人科医が無痛分娩を担当します。
無痛分娩ってどうなの?
無痛分娩は痛みを緩和できるのがメリットです。 私の場合、陣痛がかなり楽で子宮口が全開になるまで仮眠をとることができるほどでした。 無痛分娩は分娩前の痛みへの恐怖から解放されますし、身体にかかる負担が少ないのがメリットです。 分娩時の身体への負担が少ないので、出産後に体力を残しておけることが無痛分娩のメリットです。
無痛分娩 保険適用外 なぜ?
無痛分娩は、帝王切開のように母子の生存を優先するために行う手術ではないため、公的医療保険や高額療養費制度の対象外となっています。
無痛分娩 何人?
1. 無痛分娩を経験した人は? 数値にすると16%、大体6人に1人が無痛分娩をおこなっているという結果になりました。 日本産婦人科医会の調査結果によると2016年時点での実施率は6.1%なので、無痛分娩をおこなった人は2年で約10%増えたということになります。 では、その背景をさらに掘り下げていきます。