気管食道科に関連する疾患・症状. 誤嚥. 誤嚥とは. 食物や唾液は、口腔から咽頭と食道を経て胃へ送り込まれます .
誤嚥するのはなぜ?
誤嚥は、さまざまな病気が原因となって生じます。 飲み込みの反射(嚥下反射)が障害されていたり、飲み込む力が弱い、あるいは食道を通過できない、といった状態が、誤嚥を引き起こします。 神経や筋肉の病気の初期症状である場合もあります。 また、のどの腫瘍(咽頭癌や食道癌など)でも誤嚥を生じることがあります。
ごえん ごいん どっち?
誤嚥(ごえん)というのは食物などが気管に入ってしまうことです。 つまり、食べたり飲んだりしようとしたときに、飲食物が誤まって食道ではなく、気管に入ってしまうことです。 たとえば、前回お話した、ピーナツ異物がこれにあたります。 一方、誤飲(ごいん)というのは食物以外の物を誤って口から食道へ摂取することです。
食べ物を飲み込むことを何という?
咀嚼は、口の中で食べ物を飲み込みやすいように唾液と混ぜながら食べ物の塊(食塊:しょっかい)を作る工程です。 食塊が形成されると飲み込みの反射(嚥下反射:えんげはんしゃ)が起こり、食塊が咽を通過します。 これが飲み込む、すなわち嚥下(えんげ)です。
誤嚥したものはどうなるの?
誤嚥によって食べ物や唾液、胃液などと一緒に細菌が気道に入ることで肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こし、誤嚥性肺炎が発症する。 また、食べ物などの誤嚥の他に、口の中や喉の粘膜にすみついた細菌を含んだ唾液の誤嚥や、寝ている間に胃と食道の逆流によって胃酸を含んだ胃の内容物を誤嚥して起こることもある。24 дек. 2021 г.