誤嚥をしてから肺炎発症までの潜伏期間は6~44時間となっており、ケースによってばらつきがありますが、胃の内容物による誤嚥の場合、嘔吐から約12時間で肺炎を発症します。 食べ物の消化にかかる時間は平均3時間、早くても1.5時間程度かかるので、食後1~2時間は身体を起こしておくと、胃からの逆流を防げます。
誤嚥性肺炎 何歳から?
誤嚥により細菌が肺に入り込む このとき、唾液や胃液とともに細菌が肺に入り込んでしまうことによって引き起こされるのを「誤嚥性肺炎」といい、65歳以上の方がかかりやすい肺炎のひとつです。
誤嚥した後どうなる?
誤嚥によって食べ物や唾液、胃液などと一緒に細菌が気道に入ることで肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こし、誤嚥性肺炎が発症する。 また、食べ物などの誤嚥の他に、口の中や喉の粘膜にすみついた細菌を含んだ唾液の誤嚥や、寝ている間に胃と食道の逆流によって胃酸を含んだ胃の内容物を誤嚥して起こることもある。
誤嚥性肺炎 悪化するとどうなる?
一度誤嚥性肺炎を起こすと、気道粘膜はなかなか完全には回復しません。 そして粘膜の感覚が鈍くなってしまい、誤嚥しても咳が起こりにくくなり、食物を有効に排泄できないためますます肺炎の危険が増大する、という悪循環が起こります。
誤嚥性肺炎を繰り返すとどうなる?
そのため体力や栄養状態の低下が生じやすくなります。 また再発を繰り返しやすく、繰り返す抗菌薬治療により、抗菌薬に抵抗性の耐性菌が発生し、体力の低下、呼吸状態が悪化して、予後不良となる場合も少なくありません。