下水処理場では、バクテリアなどの微生物が下水の汚れを食べることを利用して、 下水をきれいに処理します。 きれいに処理された下水は、 河川や海などに放流されて自然の水循環に戻っていきます。 処理場に運ばれた下水は、まず、沈砂池と呼ばれる池に入り、 下水の中に含まれている大きなゴミや砂は、ここで取り除かれます。
下水道はどうなってるの?
下水道の終末処理場では、まず最初沈殿池で大きな、あるいは重いものを沈めます。 次にバッキ槽で微生物が、汚れを捕食し、食物連鎖によって次第に大型の、しかも固着性の微生物が捕食して汚れは微生物に姿を変えていきます。 次に最終沈殿池でじっくり沈殿させ、上澄みだけ殺菌して放流します。
げすいどうのしくみ?
家庭や工場などから流す汚水と雨水を併せて「下水」と呼びますが、下水の排除方式には、合流式と分流式とがあります。 合流式は、汚水と雨水とをひとつの下水道管で集め、水再生センターまで運ぶ方式で、分流式は、汚水と雨水を別々の下水道管で集め、汚水は水再生センターまで運び、雨水はそのまま川や海へ流す方式です。
生活排水はどのように処理されるか?
下水道・農業集落排水・浄化槽などの生活排水処理施設では、汚水中のゴミを取り除いたり、目に見えない小さな汚れ(有機物)を微生物の働きで分解したり、様々な過程を経て、生活排水(台所・洗濯・風呂などの生活雑排水とし尿)を元のきれいな水に近い状態に戻していきます。
使われた水はどうなるのか?
きれいになった水は、最後に川に流されます。 台所などで使われた水は、下水道を通って下水処理場に集められ、そこできれいになって川に戻されます。