下咽頭癌とは 下咽頭は喉頭の後面にあり、食道の入り口に存在する部位です。 下咽頭癌は同部位に発生した癌で、発生部位(亜部位)により梨状陥凹癌(りじょうかんおう)、輪状後部癌(りんじょうこうぶ)、咽頭後壁癌(いんとうこうへき)に分けられます。
咽頭癌 どこ?
I 上咽頭癌 上咽頭は、鼻腔(びくう)の奥で、口の方から見ると口蓋(上あご)の裏側になります。 上咽頭の上は脳を支えている頭蓋底になり、また左右両側には耳管があり、中耳とつながっています。 上咽頭癌の頻度は10万人あたり約1人と言われています。
下咽頭がん 何科?
これらのうち1つでも当てはまる症状がある場合は耳鼻咽喉科で診察を受けましょう。 また、ヘビースモーカーやたくさんお酒を飲まれる方は下咽頭がんのリスクが高いため年に一度は耳鼻咽喉科でのチェックをお勧めします。
上咽頭癌 しこり どこ?
上咽頭がんは、初期のうちは自覚症状がみられないことがあります。 上咽頭がんの発見時に最も多くみられる症状は、頸部リンパ節に転移したことによる首のしこりです。
下咽頭 どこ?
下咽頭は、咽頭の管の最も下の部分で、食道と中咽頭、気管とつながっている 喉頭 こうとう に隣接しています。 下咽頭は、空気や飲食物の通り道になります。 飲食物が通るときには、喉頭が上がることによって 喉頭蓋 こうとうがい が喉頭への通り道をふさぎます。
上咽頭がん どこ?
上咽頭がんは、鼻腔の奥、軟口蓋の上からのどの上部に発生したがんです。 しばしば首にしこりができ、患者は耳に詰まったような感覚や痛みを感じたり、難聴になったりすることがあります。 診断には生検が必要で、がんの広がりを調べるために画像検査が行われます。
咽頭がんはどんな症状?
初期症状としては、飲み込むときの違和感、おさまらない咽頭痛、 吐血 とけつ (消化管からの出血)、口を大きく開けにくい、舌を動かしにくい、耳の痛み、口の奥・のど・首にできるしこり、声の変化などがあげられます。
咽頭がん どんな痛み?
中咽頭がんでは、嚥下時(食物を飲み込むこと)の異和感、しみる感じなどの症状があり、やがてのどの痛みや飲み込みにくさ、しゃべりにくさなどが強くなり、さらに進行すると耐えられない痛み、出血、開口障害、嚥下障害(飲み込みの障害)、呼吸困難などの症状が出現してきます。