相続人調査とは、遺産分割や遺産の名義変更等各種手続きをしていく上で「相続人は誰なのか」を確認しなければならないことから、これを戸籍謄本等で調べて確定することを言います。 被相続人の出生から死亡までの全部の戸籍を取り寄せて、そこから法定相続人を調べることになります。
相続人 どうやって調べる?
相続人調査は、被相続人に関する戸籍謄本を全て集める方法で行います。 死亡記載の戸籍謄本(除籍謄本)だけでなく、改製原戸籍や転籍前の戸籍謄本など、出生から死亡までの連続する戸籍謄本を全て集めなければいけません。 また、相続人に該当する全員分の戸籍謄本も集めなければいけないため、かなりの重作業になります。
被相続人の財産はどうやって調べるの?
亡くなった方の遺品の中から、金融機関の通帳やキャッシュカード、信託銀行や証券会社からの封筒等を発見することで、取引している金融機関の支店まで調べることも可能です。 また、市役所や都税事務所などから届いた固定資産税の通知書があると、被相続人所有の不動産も把握することができます。
相続放棄したかどうか確認するには?
家庭裁判所に照会すると相続放棄の有無がわかります 亡くなった方の最後の住所地を管轄とする家庭裁判所に照会することにより、先順位の方が相続放棄の申述をしたのかを確認することができます。
誰が相続人か?
民法では「誰が相続人になれるのか」を定めているため、相続人を「法定相続人」とも呼びます。 相続人には被相続人の配偶者および被相続人と血のつながりのあった人(血族)がなりますが、血族については相続人になる順番や受け取れる遺産の割合(相続分)に一定のルールがあります。