心不全による胸水貯留のメカニズムとしては、①右心不全による静脈圧上昇のために胸水の吸収が低下する場合と、②左心不全による肺静脈圧上昇のために生じた肺うっ血が高度になって、リンパ管からの排出を越えてしまい、胸膜腔への胸水産生が増加する場合とがあります。
なぜ胸水がたまるのか?
胸水とは、胸腔(厳密には2つの胸膜の間)に液体が異常にたまることや、その液体自体のことをいいます。 胸腔に液体がたまる原因としては、感染症、腫瘍、外傷、心不全、腎不全、肝不全、肺血管の血栓(肺塞栓症)、薬物など、数多くあります。
左心不全 肺水腫 なぜ?
心拍出量の低下による症状 左心(心臓の左側)は、右心から肺へ送り出された血液が再び心臓に戻ってくる場所です。 そして、肺から戻ってきた血液は左心から全身に送り出されます。 左心不全では肺に血液が溜まり(肺うっ血)、やがて肺が水浸しの状態(肺水腫)になるため、呼吸困難になります。
心不全 湿性咳嗽 なぜ?
心不全では肺毛細血管圧の上昇により気道に漏出した水分が咳中枢を刺激し,咳嗽反応が誘発される. 心不全ではピンク色の泡沫痰を伴う湿性咳嗽が出現することが多く,喘鳴を認める場合もある.
心不全 水分制限 なぜ 看護?
食事療法で一番重要なのは塩分と水分の制限です。 心不全 で心臓の機能が低下している患者さんは特に体に水分がたま りやすく、血液量が増加してしまうと心臓に負担がかかって しまいます。 減塩調味料を使う、みそ汁を 1 日 1 杯までにす る、漬物や佃煮を減らすなど工夫することで減塩できます。