①「口から食べる」ことでQOLの低下を抑制 さらに、脳や口腔、咽頭、さらには食道、胃、大腸をはじめとする各消化器官の機能を動かすことで、人間がもつ複雑な活動を正常にバランス良く維持することができます。 このように「人間が人間らしく生きる」うえで、「口から食べる」ことは、欠かすことのできない大切な条件と言えます。
嚥下機能の低下 なぜ?
唾液流量が減少することにより食塊形成に影響を及ぼすことがあり、嚥下機能低下の原因になります。 口腔乾燥症の原因として、①加齢(老化)、②自己免疫疾患、③ストレス、④糖尿病、⑤薬の副作用などがあげられます。
嚥下機能低下するとどうなる?
嚥下機能が低下すると食事が満足ができず、 栄養不足になって体重が減少したり、場合によっては肺炎にかかったり窒息する危険性 があります。 命に関わることもあるため、嚥下障害の可能性がある場合は急ぎ改善する必要があると言えるでしょう。
なぜ口から食べるのか?
口から食べることによる体の変化は多彩で、たとえば、五感を使うことによる脳の活性化、唾液の分泌の促進、胃腸で消化・吸収を行うことによる蠕動(ぜんどう)運動の誘発などが起こります。 それらに加えて、人間の場合はおいしく食べる、楽しく食べることで心が満たされたり、日々の活力を得られたりしますよね。
脳梗塞なぜ嚥下障害がおこるの?
嚥下は、口腔、咽頭、食道を食物が通過する、過 程で舌や軟口蓋などの様々な筋肉が連動して動くこ とによって行われています。 ①脳梗塞の後遺症である嚥下障害がおこる原因 は、これらの筋肉をコントロールする神経が傷害を 受け、食物を喉から食道へスムーズに送ることがで きなくなり、嚥下障害が生じます。