脳血管障害(脳梗塞・脳出血など)による麻痺や、神経・筋疾患、また加齢による筋力の低下などが主な原因です。
加齢 嚥下障害 なぜ?
高齢になると、う蝕や歯周病の進行により歯を失ったり、舌の運動機能、咀嚼(そしゃく)能力、唾液の分泌、味覚なども低下したりします。 加えて口腔の感覚も鈍化するため、咽頭へ食べものを送り込む能力が低下するなど、口腔の問題が摂食嚥下機能を障害するようになります。
嚥下障害 どうなる?
嚥下機能が低下すると食事が満足ができず、 栄養不足になって体重が減少したり、場合によっては肺炎にかかったり窒息する危険性 があります。 命に関わることもあるため、嚥下障害の可能性がある場合は急ぎ改善する必要があると言えるでしょう。
嚥下障害は治りますか?
脳卒中の初期の段階では、研究により差がありますが、およそ30%~50%に嚥下障害による誤嚥がみられ、その後の治療やリハビリテーションにより大部分は回復しますが、慢性期になっても5%くらいの患者さんには、嚥下障害による誤嚥が残るといわれています。
嚥下障害 どこ?
嚥下障害は、歯科や耳鼻咽喉科に嚥下障害専門外来を設けている医療施設や、摂食・嚥下障害専門のリハビリテーション科などで受診しましょう。 治療には、リハビリで嚥下機能を改善する方法と、手術で嚥下機能を取り戻す方法があります。 ●リハビリ・間接訓練食べ物を使わない舌や口のトレーニングで、咀嚼と嚥下の機能を回復させます。