組織が損傷され、炎症が生じると、ブラジキニン、ATPやプロトンなどの発痛物質や発痛増強物質のプロスタグランジン、炎症性サイトカインなどが放出され、絶え間なく自発痛が発生し、さらに侵害受容器の過敏化により痛覚過敏が生じる。
なぜ炎症は痛むのか?
損傷した筋線維を修復するために白血球を中心とした血液成分が集まる。 このとき「炎症」が起き、刺激物質(ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなど)が生産され、筋膜(筋肉を包んでいる膜)を刺激する。 それが感覚中枢を介し、痛みとして感じる。
炎症はなぜ起きるのか?
炎症は、異物や死んでしまった自分の細胞を排除して生体の恒常性を維持しようという反応と考えられます。 例えば細菌やウイルス(一種の異物です)が体の中に侵入しようとした時に、さまざまな細胞などの生体内成分がその排除に働いた結果が炎症性反応です。
炎症 熱い なぜ?
組織に急性炎症が起こると毛細血管は拡張し局所の血流が増加する(発赤・熱感の原因)。 拡張した血管からは血液成分の滲出が起こり、組織に浮腫が起こる(腫脹の原因)。 浮腫が起こると組織圧の上昇で局所は圧迫され、放出された化学伝達物質が「痛み受容体」を刺激する(疼痛の原因)。
炎症 どうなる?
炎症が起きている部位は熱を持ち、腫れあがり、赤みがさし、痛みを感じ、動かし づらくなります。 炎症が軽い場合、 症状も狭い範囲で済み、特に手当をしなくても自然と治ります。 しかし、軽い炎症であっても、範囲が拡大したり痛みが強くなる場合もあるので、治療が必要になることもあります。