薬物乱用頭痛とは 頭痛薬を飲む回数が増えて、そのことで頭痛の症状が悪化・慢性化してしまっている状態で、薬剤の使用過多による頭痛です。 頭痛薬を常用していると脳が痛みに過敏になり、ちょっとした刺激で強い痛みを感じるようになります。 結果的に頭痛が起こる回数が増えて痛みも強くなり、症状を悪化させます。
薬物乱用頭痛 どのような痛み?
典型的な薬物乱用頭痛は、頭部が締めつけられるような持続的で不快な頭痛がほぼ絶え間なく(1ヶ月に15日以上)続く上に重なって、発作性の激しい頭痛(片頭痛発作様)が種々の頻度で入り混じるような複雑な頭痛で、ほとんどすべての鎮痛剤が効かないか、乱用中の鎮痛剤のみがごく短時間有効といった状態になります。
薬物乱用頭痛 どのくらい?
「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」の診断基準は、月に15日以上鎮痛薬を飲んでいる場合となっていますが、実際には月に10日以上飲んでいる人は要注意と思ったほうがよいでしょう。
薬物乱用頭痛 いつ治る?
薬物乱用頭痛は,原因薬物の服用中により 1 ~ 6 ヶ月間は 70 %ほどの症例で改善が得られるとの報告が多いが,長期予後では約 40 %が再び薬物乱用を起こしてしまう. 日ごろからエルゴタミン製剤,鎮痛薬,トリプタン薬などの使用頻度 ( 月 10 日以上 ) とならないよう管理し,かつ患者教育することが必要である.
薬物乱用頭痛(Medication-overuse headache)」の原因となるが、月に何日以上?
月に半分以上、頭痛のために鎮痛薬飲んでしまっている方が多く見られ、その中には薬物乱用頭痛となっている方が多いです。 月に10日以上鎮痛薬を飲んでいる、出そうだから早めに飲む、は要注意です。