遺伝子研究の成果がもっとも有効に活かされているのは医療の分野です。 すでにガンや糖尿病などさまざまな病気の原因となる遺伝子が発見されており、それらの遺伝子を深く研究することにより、病気の治療法が見つかります。
遺伝子検査 何する?
遺伝子検査は、ゲノム・遺伝子の構成(DNAの塩基対の順序)を解析して、特定の遺伝子に何らかの変異が起こっていないかを確かめたり、その人の体質や特定の病気(遺伝性疾患等)へのかかりやすさ(発症リスク)を解析したりする検査です。 遺伝子検査では血液を使用することが一般的です。
遺伝子治療 どんな病気に?
一方、遺伝子治療の次の応用として、ガン、アルツハイマー病、せき髄損傷、パーキンソン病などの神経疾患、循環器病、感染症に対する遺伝子治療が考えられています。 米国では、1990年に最初の本格的な遺伝子治療が行われたのを契機に、現在では数千件の遺伝子治療が行われています。
DNA 何ができる?
犯罪捜査に使われるDNA 鑑定、インフルエンザや性感染症の検査、遺伝病の診断、食品の安全性検査、ミイラの調査など、これらにはすべてPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法というものが用いられています。 DNA には遺伝情報が文字の羅列のように保存されていて、それを子孫に受け継がせるために、コピーしやすい形になっています。
遺伝子検査 いくらかかる?
保険診療の3割負担の場合 検査自体の費用は、約60,000円です。 検査を希望された場合、検査費用に加えて、採血料などがかかるため、初回の遺伝カウンセリングでは、約65,000円かかります。