精巣が正常に機能するためには、比較的温度が 低い陰嚢内にある必要があり、停留精巣や一部の 移動精巣では不妊や精巣捻転、精巣腫瘍のリスクが 上昇するため、治療を要します。 停留精巣や移動精巣を正確に診断し、適切な治療を行うためには、 小児外科医や小児泌尿器科医の継続的な診察が必要です。
停留睾丸は何科?
停留精巣を指摘されたら、泌尿器科か小児科のある病院にご相談ください。 小学生以降でも、陰嚢内に左右2つの精巣が触れない場合は病院にご相談ください。
停留睾丸 いつまで?
出生時の男児において、精巣の下降が不完全で陰嚢内に触知しない状態を「停留精巣」といいます。 新生児期に5%前後にみられますが、1歳頃には1.5%前後の頻度になります。 生後6ヶ月までは自然下降が期待できると言われています。
移動性精巣 手術 何歳まで?
しかし1歳を超えると、その可能性は極めて低くなります。 移動精巣も自然治癒する可能性はあります。 そのため、定期的に経過観察を行い、改善が見られない場合には手術が必要となります。 挙上の程度にもよりますが、6歳頃までに固定されない場合、手術が望ましいと考えます。
停留睾丸 なぜ?
停留精巣の発生原因は、ホルモンバランスの異常や精巣導帯(精巣を陰嚢内に固定している靭帯)の異常等が言われていますが確かな原因は現状では不明です。 正常な精子形成には通常の体温より1度ほど低い環境が必要といわれています。