痔の治療は肛門科・肛門外科で行います。 近くに肛門科・肛門外科がない場合は、外科または消化器外科を受診してください。 また、気になる症状があったら、まずはかかりつけのお医者さんに相談するのもよいでしょう。
痔 診察 どんな?
触診、直腸・肛門指診直接患部に触れて状態を調べます。 直腸・肛門指診は、医師が指手袋をつけた人差し指を肛門から入れて内部を触診しますが、ゼリー状の麻酔薬を指に塗るので、患者さんの苦痛はほとんどありません。 肛門鏡による診察肛門鏡という器具で肛門を押し広げ、内部の状態を観察します。
肛門付近のおできは何科を受診するか?
肛門の腫物であれば飛び出た痔核や皮垂かもしれません。 まれですが、肛門に悪性腫瘍ができることもあります。 肛門から少し離れた腫物なら、粉瘤か脂肪腫、尖圭コンジローマの可能性があります。 担当医師から詳しく説明してもらうか、肛門科の受診をお勧めします。
痔の手術どの程度で?
通常、第Ⅲ度以上の場合には手術が適応となります。 外痔核の場合、基本的には手術なしで治癒させることが可能です。 ただし、血栓が大きい場合などには局所麻酔を実施した後、摘出手術を行う場合があります。
切れ痔どれくらいの血?
痛みを伴ったおしりからの出血、切れ痔 「おしりから血が出た」と訴える症状の次に多いのは、切れ痔による出血です。 一番多いおしりの出血はいぼ痔ですが、いぼ痔とは出血の状況が全く違い、切れ痔の場合の出血量はごくわずかで、紙に付く程度のものがほとんどです。
こんな痔は病院へ行きますか?
こんな痔は病院へ! などの場合、早めに病院へ行きましょう。 早期受診・早期治療ができれば、 お薬の治療で済むケース もあります。 治療を後回しにして痔が重症化すると、 手術が必要になるケース もあります。 についてそれぞれ紹介します。 いぼ痔は 保存療法 が基本になります。 補助として 薬物療法 も行うことがあります。 保存療法とは、排便習慣や食事等の生活習慣の改善を図ることで、悪化させないようにする方法です。 それでも出血がひどいケースや、生活に支障が生じるケースでは、外来処置、ゴム輪結紮療法(痔核の根元をゴムで縛って血流を止め、痔核を壊死させる方法)、手術(結紮切除術:痔核のある皮膚を切除する方法)が行われることもあります。
痔の治療には手術が必要ですか?
痔の治療には、薬を使った治療、注射による治療、手術があります。 痔の中でも「痔ろう」は手術が必要になりますが、「いぼ痔」や「切れ痔」では状態によって手術を行わなずに治療が可能です。 実際に痔の悩みがある方の多くは手術の必要はなく、そのほかの治療方法で治療することがほとんどです。 ただし、薬による治療を2~3か月行っても症状の改善が見られない場合や、重度の内痔核、切れ痔、痔ろうの場合は手術が必要です。 病院で処方される痔の治療薬には、痔の症状や種類に合わせて使いやすいように坐薬・塗り薬の外用薬と、飲み薬の3種類があります。 肛門に挿入しやすいようにやわらかい素材でできた固形の薬です。 通常は就寝前に1回使用し、寝ている間に溶けた成分が肛門の痛みを止めたり、止血の効果をあらわします。
痔になる原因は何ですか?
痔になる主な原因としては、「便秘」や「下痢」、「排便時のいきみ」「座りっぱなし」などがあります。 症状が軽い場合には、投薬や塗り薬などで、治療することが可能です。 症状が重く、手で戻さなければならない状態 (用手的還納)になると、手術をするのが適当だとされています。 軟膏と座薬が有効です。 肛門の皮膚は再生力が強いため、通常、おおよそ一週間ほどで治ります。 保存的治療が可能な痔核や裂肛と違い、痔瘻は手術で治療することが適当とされています。 切開開放術は、痔ろう管 (膿の通り道)に沿って出口から入り口まで切開し、そのまま縫い合わせずに開放する手術法です。 括約筋温存術は肛門括約筋には手をつけず、膿の管の出入口部分のみを取り除き、入口のみを縫い合わせる手術法です。
痔核出血はいつ見受けられますか?
実際に当院を受診された患者様で、痔核出血も認めるが、大腸癌からも出血していた場合がしばしば見受けられます。 大腸癌は年々増えている疾患ですので、自分は痔だと思い込まないことが大切です。 診察方法・手順:まずは問診からはじまります。