「痔ろう」は、直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができる痔のことです。 肛門周囲に膿がたまる「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」が進み、慢性化すると痔ろうになります。 痔ろうの主な原因は、下痢などによって肛門の組織に細菌が入り込むこととされています。
なぜ痔ろうになるのか?
痔瘻を発症する主な原因は、下痢などがきっかけで、お尻の周りに存在するくぼみに便が入ってしまうことです。 くぼみに入った便から細菌感染を起こして、肛門腺という部分に 膿 うみ がたまると、痔瘻を発症します。 やわらかい便はくぼみに入りやすいことから、下痢をしやすい方は、痔瘻を発症しやすいです。
痔ろうって何?
「痔ろう」は、肛門内部の直腸と肛門周囲の皮膚の間に穴が開いてトンネルができてしまう状態のことで、別名「あな痔」とも言います。 初期の段階は肛門の周囲に膿がたまる「肛門周囲膿瘍」と言われますが、進行して慢性化すると痔ろうになります。
痔瘻 再発 なぜ?
●痔瘻は再発しますか? 痔瘻は手術しても再発することがあります。 その原因は痔瘻のもと(原発口)が除去されておらず、肛 門腺の感染巣が除かれていないからです。 原発巣の完全除去です。
痔瘻 男性 なぜ?
痔瘻のおもな原因は下痢。 下痢はストレスやお酒の飲み過ぎなどで起こりやすくなります。 一般的に男性は、仕事上のストレスや飲酒の機会が多く、それが下痢をしやすくなる1つの要因と考えられます。
痔ろう(痔瘻)って何?
痔ろう(痔瘻)とは?. 痔瘻・痔ろうは「じろう」と読みます。. 肛門が化膿する病気です。. 通常は激痛と発熱で発症し、初期に膿を出すために切開処置を必要とするケースが多い病気です。. こういった初期段階の痔ろうは特別に肛門周囲膿瘍と呼ばれます。. 教科書的には痔ろうの原因は下痢とされていますが、当院では便秘の方の痔ろうも多数経験しています。. なお、いぼ痔(痔核)は悪化しても痔ろうにはなりません。. 切れ痔(裂肛)の中には浅い痔ろうになるケースがありますが、すべての切れ痔が痔ろうになる訳ではありません。. (Ⅰ型痔瘻を参照).
痔ろうは治りますか?
痔ろうは、処置や手術になることが多い病気です。 特に初期の化膿の時には切開の処置が緊急に必要な場合があります。 痔ろうが疑われる場合には早めに専門家にご相談になることをお勧めします。 原因となる肛門腺に便が入り込み化膿が始まります。 免疫力が十分な場合、これ以上化膿せずに治ってしまうと考えられます。 炎症が持続し、膿の分量が増えて広がります。 膿が周辺を圧迫し非常に痛くなり、発熱もあります。 自然に破裂して膿が出たり、病院で切開処置を受けて膿を出してもらう方もいます。 膿が出た後の病巣は完全にふさがらないケースが多く、膿が溜まっていた病巣はトンネル状のろう管となって残ります。 ろう管に便が再び入り込んで炎症を繰り返します。
痔の危険因子は何ですか?
いずれのタイプの痔でも、痔を誘発して症状を悪化させる危険因子は、肛門周辺に起こる炎症です。 もともと人間の体には免疫能があり、外部から侵入した細菌やウィルスなどを撃退して排除し、健康を維持するように働いています。 免疫をつかさどるのはリンパ球のT細胞やB細胞、その他の白血球などです。 特に口腔内と膣内、肛門内の3ヵ所では、局所免疫といって体を守る働きが強力になっていて、病原菌の感染や炎症が起こりにくくなっています。 人間の体を攻撃し、健康をそこなう作用をする要因を攻撃因子といい、ウィルスや細菌などがあります。 これらの攻撃因子から健康を守るため防御因子となる機能が人間の体にはあり、免疫機能があります。
肛門周囲膿ようや痔ろうは治りますか?
下痢をすると水状の便が歯状線のくぼみに入り込みやすいため、 下痢を繰り返している人 も肛門周囲膿ようや痔ろうになりやすいといえます。 一度できてしまった痔ろうは、自然に治ることはありません。