「痔ろう」は、肛門内部の直腸と肛門周囲の皮膚の間に穴が開いてトンネルができてしまう状態のことで、別名「あな痔」とも言います。 初期の段階は肛門の周囲に膿がたまる「肛門周囲膿瘍」と言われますが、進行して慢性化すると痔ろうになります。 痔ろうは、いぼ痔や切れ痔と異なり、市販薬では治すことはできません。
なぜ痔ろうになるのか?
痔瘻を発症する主な原因は、下痢などがきっかけで、お尻の周りに存在するくぼみに便が入ってしまうことです。 くぼみに入った便から細菌感染を起こして、肛門腺という部分に 膿 うみ がたまると、痔瘻を発症します。 やわらかい便はくぼみに入りやすいことから、下痢をしやすい方は、痔瘻を発症しやすいです。
痔ろう どんな痛み?
まず、肛門の周囲が化膿して膿がたまり、はれてズキズキと痛み、時には38~39℃の発熱を伴います(肛門周囲膿瘍)。 肛門周囲膿瘍が進みたまった膿が出ると症状は楽になりますが、膿のトンネルができているので(痔ろう)、常に膿が出たりします。 こうした痔ろうや、その前段階の肛門周囲膿瘍は、市販薬では治すことができません。
痔ろう どのくらい?
時間をかけて少しずつ括約筋を切開していくことで、切開されたところは治っていきます。 そのため、括約筋の損傷が少なくて済むのです。 痔ろうができた場所によって異なりますが、3か月半から半年ほどかけて治療を行います。 場合によっては1年ほどかかるケースもあります。
痔瘻 男性 なぜ?
痔瘻のおもな原因は下痢。 下痢はストレスやお酒の飲み過ぎなどで起こりやすくなります。 一般的に男性は、仕事上のストレスや飲酒の機会が多く、それが下痢をしやすくなる1つの要因と考えられます。