具体的には、指を吸う力によって上あごの歯列が狭くなる「歯列狭窄(しれつきょうさく)」になり、上あごと下あごのかみ合わせがずれて、上あごの前歯が前に出てくる「上顎前突(じょうがくぜんとつ)・出っ歯」や、上下の前歯がかみ合わない「開咬(かいこう)」になることがあります。
指しゃぶり どうなる?
お子さんが指しゃぶりをしているとき、指をくわえる力によって上の前歯は上前方に押し出され、下の前歯は後下方へと押さえつけられます(図1)。 その結果、出っ歯になったり、奥歯を噛み合わせたときに前歯がかみ合わない開咬(かいこう)という状態になったりしやすくなるのです。
おしゃぶり 歯並び どうなる?
おしゃぶりを噛むようになると、歯に圧力がかかって、前歯が徐々に出てきたり、前歯の上と下が噛み合わなくて隙間ができてしまったり(開咬:かいこう)、受け口になったり、永久歯の歯並びにも影響が出ることがあります。
おしゃぶり 指しゃぶり いつまで?
一般的には、2歳半〜3歳頃までにはやめれると良いです! 通常、赤ちゃんが成長するにつれ、指しゃぶりは自然としなくなっていきます。
指しゃぶり どうする?
だからといって子供が指しゃぶりをしていても、無理やりやめさせる必要はありません。 「小児科と小児歯科の保健検討委員会」の報告によると、3歳頃までの指しゃぶりは特に禁止する必要はないそうです。 自然にやめるようになるのを、気長に待ってあげましょう。