注射後に揉む目的は、薬液を広く拡散して周囲組織に浸透させ、毛細血管壁に多く接するようにして薬液の血管内への吸収を促進させること、それにより薬液滞留の結果生ずる線維性瘢痕性腫瘤(硬結)・疼痛等の副作用発現回避である。
皮下注射 揉むとどうなる?
注射には筋肉注射と皮下注射があり、それぞれの場合で少々意味合いが違いますが、いずれの場合も、もむことにより薬液の吸収速度が早まり、局所の疼痛・発赤・硬結を減少させる効果が期待されます。
筋肉注射の後は揉みますか?
肩やお尻に打つことの多い筋肉注射の後そのままにしておくと、注射液が筋肉の中で筋肉を圧迫して痛いので、液を散らすために揉むようにします。 静脈注射の後は、静脈に注射針の穴が開いているので、そこから出血しないようにじっと数分間押さえます。
皮下注射 もまない なぜ?
ゆっくり吸収させることを目的とする場合が多いため基本的には注射後揉まないでください。 皮下注射は針の刺入や薬剤による組織圧迫などによって、見えない毛細血管を損傷させてしまうことがあります。 それによって内出血痕になることが度々みられます。
注射の後の絆創膏はいつ剥がす?
注射した部分は、もまないで下さい。 絆創膏は、30 分後に必ず剥がしてください。 当日、入浴しても大丈夫ですが、注射した部位は、 強くこすらないようにしてください。 当日は、激しい運動をしないでください。