男の子のワンちゃんの場合、生後30日前後で睾丸(こうがん)が陰嚢(いんのう)内に降りてきます。 まれに外見上睾丸がひとつしか確認されない(片睾丸)またはふたつとも確認できない場合があります。 これは睾丸が陰嚢まで降りてきていない状態で、陰睾(いんこう)または停留睾丸(ていりゅうこうがん)と呼ばれます。
睾丸 いつ降りてくる?
生後6ヶ月までは自然に精巣が降りてくる場合があり、1歳のお誕生日では100人に1人ぐらいの頻度で認めます。 それ以降は自然下降がないので頻度は変わりません。 男の子の精巣と女の子の卵巣は両方とも生殖腺と呼ばれ発生的には同じものです。 妊娠2ヶ月までは精巣と卵巣は区別のつかない状態で、胎児のおなかの中にあります。
犬停留睾丸手術いつ?
停留睾丸と判断されるのは一般的に6か月程といわれていますが、獣医師によっても異なります。 精巣がまだ下りていない場合、陰のうへ下りるのを一定期間待つこともありますし、手術を行うのであれば腹腔内またはそ径部にとどまる精巣を切除します。 片側のみ停留睾丸の場合も多く、そのときは通常の去勢手術と共に行われます。
雄犬 去勢 いつ?
物理的には、生後2~3ヵ月から去勢手術は可能です。 欧米では保護犬を譲渡する前に、子犬でもほとんどが去勢を済ませます。 ただ、幼齢すぎるうちに去勢をすると、肥満傾向が高まる可能性があるといった研究結果もあり、一般の家庭犬であればそれほど急ぐ必要はないでしょう。
移動性精巣 手術 何歳?
ふだんは鼠径部にあっても、入浴などで暖まったときに陰嚢下部まで降りるものも移動精巣と考えて間違いありません。 などが挙げられていて、これらを回避することを目的として、生後6か月から2歳の間に手術を行うのが理想的と考えられています。