酸素中毒(さんそちゅうどく)とは、超高分圧の酸素を摂取した場合、またはある程度高分圧の酸素を長期にわたって摂取し続けることによって、身体に様々な異常を発し、最悪の場合は死亡に至る症状である。 特にスクーバダイビングなど、空気あるいは混合ガスを用いての潜水時に起こりやすい。
酸素を取りすぎるとどうなる?
多すぎる酸素はかえって身体に害を及ぼすことがある。 高濃度の酸素を投与し、抗酸化防御機構の処理能力を上回る活性酸素が発生すると、気道や肺が障害される「酸素中毒」が起こるおそれがある。
酸素中毒 何時間?
一般的に酸素による肺障害は100%酸素を24時間以上吸入すると発生する。 酸素中毒には種々の因子が影響し、個々の患者で同じ濃度、同じ期間でも酸素による肺障害は異なる。 もちろん、大気の20.9%により近い方がより酸素中毒は少ないが、患者を不用意に低酸素状態に曝すことは避けなければならない。
酸素中毒 何%?
一方,吸入気酸素濃度50%以上の高濃度酸素を長時間吸入することにより気道粘膜や肺胞が障害され,重篤な場合は呼吸不全に陥る。
酸素中毒の症状は?
2‐3気圧以上の高い分圧の酸素を吸入する高気圧酸素療法では,生体の細胞代謝が障害され,心窩部や前胸部の不快感・嘔吐・めまい・視野狭窄など,時には短時間で痙攣発作と昏睡がみられることがある。 これが急性酸素中毒である。