多すぎる酸素はかえって身体に害を及ぼすことがある。 高濃度の酸素を投与し、抗酸化防御機構の処理能力を上回る活性酸素が発生すると、気道や肺が障害される「酸素中毒」が起こるおそれがある。
酸素を多く取り込むとどうなる?
持久力の指標になる「酸素摂取量」 私たちは呼吸をすることで体内に酸素を取り入れ、それを利用して糖や脂肪を分解して運動エネルギーを作りだしています。 ですから、体内に取り込む酸素量が多いほどエネルギーもたくさん作られ、強度の高い運動をより長く行えるようになります。
酸素濃度50パーセント どうなる?
一方,吸入気酸素濃度50%以上の高濃度酸素を長時間吸入することにより気道粘膜や肺胞が障害され,重篤な場合は呼吸不全に陥る。 障害機序は酸素由来のフリーラジカルによる細胞障害が想定されている。
酸素中毒 どれくらい?
酸素は、ヒトの生体活動になくてはならないものであるが、潜水中に呼吸するガスに含まれる酸素の分圧が2気圧程度を超えると、全身の激しい痙攣などを発症し最悪の場合は死亡する。
酸素中毒の症状は?
2‐3気圧以上の高い分圧の酸素を吸入する高気圧酸素療法では,生体の細胞代謝が障害され,心窩部や前胸部の不快感・嘔吐・めまい・視野狭窄など,時には短時間で痙攣発作と昏睡がみられることがある。 これが急性酸素中毒である。