弥生時代に稲作信仰がはじまり、稲には「稲霊(いなだま)」「穀霊(こくれい)」が宿り、人々の生命力を強める霊力があると信じ、神聖な食べ物として崇められるようになります。 さらにお米の霊力は、それを搗いて固める餅や醸して造る酒にした場合、倍増すると考えられました。 「鏡餅」もかみの霊力が宿るお供え物として尊ばれてきた。
なぜ餅をつくのか?
この餅つきには「子孫繁栄」「一族の繁栄」を願うための行事だといわれています。 餅つきには臼と杵が欠かせませんが、それぞれ女性・男性を意味していることが由来なのです。 正月だけではなく、かつては結婚式や家の新築祝いでも餅つきが行われていたそうですよ。
餅つきの縁起は?
餅つきは昔、日本の年の暮れの風物詩のひとつでした。 餅つきは、12月28日か12月30日に行うことが多いです。 29日は「苦持ち」といい、九が苦に通ずるから縁起が悪いとされています。 逆に福(29[ふく])をもたらすといって、この日に餅つきをするお寺もあります。
餅 力 なぜ?
おもちの「力」 おもちの入ったうどんのことを、「力うどん」といいますね。 この「力(ちから)」というのは、諸説ありますが、腹持ちがよく、力がでるから、という意味があってそのようによばれているそうです。 おもちには炭水化物がたくさん含まれています。
餅 神聖 なぜ?
大掃除、門松、しめ飾り、おせち料理など、一連の正月行事は年神様を迎えるために成立したものですが、家にやってきた年神様は鏡餅に依り付くとされています。 そして、年神様が依り付いたお餅には年神様の魂が宿るとされ、その餅を家長が家族に分け与えたのが「お年玉」のルーツです。