ビタミンKの主要な作用は、血液凝固に関与するものです。 血液が凝固するのには、プロトロンビンなどの血液凝固因子が必要ですが、プロトロンビンが肝臓で生成されるときに、補酵素として働くのがビタミンKです。 そのためビタミンKが欠乏すると血液中のプロトロンビンが減少し、血液凝固に時間がかかり、出血が止まりにくくなります。
ビタミンK不足の症状は?
ビタミンK欠乏症の主な症状は出血で、皮下出血(あざができます)、鼻や傷からの出血、胃出血、腸出血があります。 ときに、胃の中の出血により、血が混じった嘔吐を起こすことがあります。 尿や便に血液がみられることがあり、または便が黒いタール状になることがあります。
ビタミンKの1日摂取量は?
性別男性女性年齢等目安量 (μg/日)目安量 (μg/日)50~64歳15015065~74歳15015075歳以上150150
ビタミンK 何性?
ビタミンKは脂溶性で熱に強い性質を持つので、炒めものなどの油を使った調理がおすすめです。 また発酵食品に多く含まれており、代表的なものが納豆です。
ビタミンKの副作用は?
胃部不快感、悪心・嘔吐、下痢、発疹、頭痛、血圧上昇、浮腫など。 発疹、ショックなど。 ビタミンK製剤は抗凝血薬のワルファリンカリウムとの併用は禁忌です。 また、ワルファリンを服用している方は、納豆・青汁・クロレラなどの摂取について、必ず医師と相談してください。