大腸に炎症が起きることによって、大腸の粘膜が傷つき、ただれたり、はがれたりすることで、腹痛や頻回の下痢、血便などの症状が生じる大腸の病気です。 病気の原因は、先に述べたように体の免疫機構の異常と考えられており、その他に、遺伝的な要因に腸内細菌や食生活など様々な環境因子が重なって生じていると考えられています。
腸炎はどうしてなるの?
原因は多様ですが、細菌・ウイルス感染、自己免疫、ストレス、生活習慣の乱れなどが考えられています。 日頃の食生活の暴飲暴食、また、ストレスなどによっても引き起こされることもあり、急性腸炎の不十分な治療によってもなることもあります。 また、胃や内臓の病気で腸が刺激されるなどが、主な原因とされています。
腸の炎症 どれくらいで治る?
腸の病気というと大腸がんやポリープをまず思い浮かべますが、小腸や大腸はリンパ組織が発達しており、炎症の多い臓器です。 代表は食中毒や感染で起こる細菌性・ウイルス性腸炎で、下痢・嘔吐・腹痛という症状は激烈ですが、普通は1週間ほどで完治します。
腸が炎症するとどうなる?
腹痛・下痢・血便・発熱等の症状が良くなったり(寛解)、悪くなったり(再燃)を繰り返すことが特徴で、炎症が直腸から口側に広がる性質があり、重症化すると深い潰瘍から穿孔を起こしたり、長期間炎症が続くことで大腸がんを合併したりする場合もあります。
炎症性腸疾患 どんな病気?
炎症性腸疾患とは、ヒトの免疫機構が異常をきたし、自分の免疫細胞が腸の細胞を攻撃してしまうことで腸に炎症を起こす病気で、患者さんは慢性的な下痢や血便、腹痛などの症状を伴います。 主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2種類があり、両疾患とも比較的若い方に発症しやすく、日本の患者数は年々増加傾向にあります。