創傷治癒への影響 ~手術の傷が治りにくくなります ニコチンによる血管収縮や酸素不足の影響でコラーゲン産生が不足します。 この結果、手術の傷の治りが悪くなり、傷が開きやすくなり、再手術の可能性が高くなります。
喫煙 縫合不全 なぜ?
ニコチンや一酸化酸素により細胞が酸素不足になります。 ま た創傷治癒に重要なコラーゲンの産生量が低下します。 つまり 手術の傷が治りにくくなったり、化膿しやすくなったりします。 腸管の吻合部がうまくくっつかなければ(縫合不全)、腹膜炎 を起こし、命に関わることもあります。
術後 禁煙 なぜ?
4週間以上の禁煙は、術後の肺炎などの呼吸器合併症を30%減らすと報告されています。 また、たばこを吸う人は吸わない人より、手術中や手術後の呼吸器合併症の危険性が4倍高いという報告もあります。
喫煙の合併症は?
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています。
なぜ禁煙する必要があるのか?
現在吸っている人も、禁煙することによってがんのリスク(がんになる、またはがんで死亡する危険性)を下げることができます。 また、たばこは、がんだけでなく、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳卒中などの循環器の病気や、慢性 閉塞 へいそく 性肺疾患(COPD)などの呼吸器の病気の原因でもあります。