歯周病菌が出す炎症物質や毒素が歯肉から血管内に入り込み、全身の血管の老化、すなわち「動脈硬化」を進行させるのです。脳の動脈硬化が進行すると「脳梗塞」を引き起こし、心臓の動脈硬化が進行すると「心筋梗塞」を引き起こします。
脳梗塞の口腔に現れる特徴は?
2.歯・口における特徴的な症状 麻痺側の下口唇下垂、口唇閉鎖不全、舌を前方に突出した時の偏位、頬粘膜の動き不良、口蓋垂の偏位などが認められます。 以上より、構音障害、摂食、嚥下障害が認められ、嚥下性肺炎を起こすこともあります。 抗凝固療法により出血傾向があり、歯肉からの出血で不潔となったり、口臭がでたりします。
歯周病 全身疾患 なぜ?
歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。 その際、炎症によって出てくる毒性物質が歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。
脳内出血はなぜ起こる?
脳出血として代表的なものは高血圧を原因とするものであり、約6割は高血圧性であるといわれています。 非高血圧性のものは脳血管の変性に伴うもの、脳血管の奇形によるもの、脳腫瘍からの出血、抗血栓薬などの薬剤の影響によるもの、腎不全や血液疾患などの他疾患をベースに起こるものなどがあります。
歯周病が影響を及ぼすと考えられる疾患はどれか?
A: 歯周病は、心臓血管疾患、呼吸器感染症、 糖尿病への影響のほか、 早産・低体重児出 産、骨粗鬆症との関連もあるとされています。
歯周病のメカニズムは?
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。 歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりしますが痛みはほとんどの場合ありません。