COPDの人の1日に必要な安静時エネルギー量は、健康な人の約1.5倍と考えられています。 その一方で、肺が膨張し胃を圧迫するため満腹感を得やすい、常に息苦しさを感じているなどの理由で食事量が減り、摂取エネルギーは減少します。
COPD 食欲不振 なぜ?
COPDの患者さんがやせる理由 しかしCOPDの患者さんでは、食事をとると、息苦しくなり、疲れる。 また膨張した肺が胃を圧迫しているため、食欲がない。 食事で十分な量をとれない。 その結果栄養不足となり、重症になるに従って、しだいにやせてしまいます。
COPD 嚥下障害 なぜ?
COPDではなぜ誤嚥が起こりやすいか? ・気道の慢性炎症、胃液の逆流、抗コリン作用薬、抗ヒスタミン薬など治療薬による副作用、喫煙、喉頭咽頭における感受性の低下が原因の可能性がある。 ・頻呼吸、高二酸化炭素血症があると気道防御反射が減衰する。 ・嚥下に要する時間の延長。
COPDの食事カロリーは?
Light のデータでは,健康人の呼吸消費エネルギーが 36 ~ 76 kcal/day,に対し COPD 患者の呼吸消費エネルギー は 430 ~ 720 kcal/day と約 10 倍も必要とすると述べて いる.
COPD 呼吸筋低下 なぜ?
COPD 患者さんが、栄養障害によりやせてしまうと、呼吸筋や下肢筋などの筋力が低下します。 筋力が低下すると、動くだけで息切れや倦怠感が増加し、体を動かしたくなくなります。 その結果、活動量が低下して家にとじこもりがちになってしまい、さらに食欲が低下します。