COPD 患者さんの中には、「胸式呼吸」という、首や肩の筋肉を使った浅くて速い呼吸をしている方が大勢います。 ところが、胸式呼吸は疲れやすく、酸素を取り込む効率が悪くなり、息切れが生じます。 この息切れは、さらに浅くて速い呼吸の原因となり、ますます息切れを強くし、肺の働きを低下させます。
COPD なぜ腹式呼吸?
ここでは、腹式呼吸について紹介します。 口すぼめ呼吸(動画1)と組み合わせて行うことで、息切れを改善させ、呼吸が楽に行えるようになることが期待できます。 なお、腹式呼吸は横隔膜呼吸であるため、横隔膜が平低化している重症のCOPDの患者さんは、腹式呼吸で息苦しさを感じることがあります。
COPD 息を吐けない なぜ?
慢性閉塞性肺疾患では気管支が細くつぶれた状態になっており、息を吐こう としても、うまく吐けない。 その結果、肺の中に空気が溜まって横隔膜の動く 幅が減少してしまう。 空気がいっぱいの為、新鮮な空気を吸うことが出来ない。
COPD 酸素投与 なぜ?
酸素を吸うことで血中の酸素濃度が上がり、肺血管が拡張し心臓にかかる負担が少なくなります。 これにより心不全の予防や軽減につながります。 また酸素を吸入することで脳にも酸素がいきわたり、うつ症状や認知機能がよくなります。
COPD患者の呼吸法は?
口すぼめ呼吸は、鼻から息を吸った後、口をすぼめて長く息をはく呼吸法です。 COPDでは呼吸をするたびに肺の中にはき出せない空気がたまって息苦しくなりますが、口をすぼめて息をはくと、気管支の内側に圧力がかかり、呼吸が速くなっても気管支のつぶれを防ぎながら、空気を効率よくはき出すことができます。