大動脈弁閉鎖不全症の原因 大動脈弁がちゃんと閉じなくなるのは、弁の扉の役を果たしている3枚の弁尖や、弁の外周を成す弁輪などが損なわれるからです。 心臓の収縮期には、弁尖が大動脈側に開いて血液が左心室から押し出されます。 一方、拡張期には、弁尖がぴたりと合わさって、左心室の血液が大動脈側に流れ出なくなります(図1、2)。
大動脈弁閉鎖不全症 脈圧増大 なぜ?
大動脈弁閉鎖不全症、甲状腺機能亢進症、高度な貧血など:脈圧(正常値:40-60 mmHg)が大きくなります。 大動脈弁閉鎖不全症と甲状腺機能亢進症は、同時に収縮期高血圧を伴っている頻度も高い疾患です。 主として心拍出量が増大することが、脈圧が大きくなる理由です。
大動脈逆流の原因は?
大動脈弁逆流症(AR)は,大動脈弁の閉鎖不全により,拡張期に大動脈から左室に向かって逆流が生じる病態である。 原因としては,弁変性および大動脈基部拡張(二尖弁の合併を含む),リウマチ熱,心内膜炎,粘液腫様変性,大動脈基部解離,結合組織疾患(例,マルファン症候群),リウマチ性疾患などがある。
大動脈弁閉鎖不全症 どうなる?
大動脈弁閉鎖不全症とは、心臓の弁のひとつが正常に働かなくなって、心臓の中で血液が逆流する病気です。 心臓に負担をかけ、全身に充分な血液が送り出せなくなるため、動悸や息切れなどが起こります。 初期はほとんど自覚症状がなく、重症化してはじめて気づくことの多い厄介な病気です。
大動脈弁閉鎖不全症の年齢は?
軽度なうちはほぼ自覚症状はありませんが、進行性の疾患です。 急性のもので無い限り、多くの場合で40歳以降に自覚症状が出現します。 症状が進むと胸痛や動悸、さらには息切れや呼吸困難、むくみなどの心不全症状が現れ、場合によっては突然死の可能性もあります。 症状が出現すれば、手術が必要です。