「言葉」はどのようにして生まれたのか. 小鳥のさえずりから起源を考える. 岡ノ谷一夫. (東京大学大学院総合文化研究科教授).
言葉はどのようにして生まれたのか?
言語の起源について、岡ノ谷一夫教授(総合文化研究科)は歌が鍵を握るのではないかと考える。 すなわち、歌から単語を切り出す能力に、階層的な組み合わせを作る能力が合わさった時、言語の原型が生まれたというわけだ。
人類が言葉を使い始めたのはいつ?
今から250万年前には、地球が寒冷化して氷河時代をむかえ、今から200万年ほど前には「原人(げんじん)」が現れ、打製石器(だせいせっき)を使い始めました。 やがて人類は火や言葉を使えるようになりました。 今から20万年ほど前には、現在の人類の直接の祖先にあたる新人〈ホモ・サピエンス〉が現れ、世界中に広がりました。
なぜ人は話せるのか?
声帯のふるえを、舌や口全体でいろいろ動かすことによって言葉になるのです。 「あ・い・う・え・お」と実際に発音してみると、それぞれ口や舌の形がちがうことがわかります。 おうちの方へ人間の声は声帯から発せられますが、この声帯をコントロールしているのはやはり脳です。
人間はどうやって生まれたのか?
こたえ:約40億年前に深海(しんかい)で生まれたと考えられています。 わたしたちヒトはチンパンジーなどの類人猿(るいじんえん)と同じ祖先(そせん)から進化したと考えられています(関連記事「人間はいつ、サルから分かれたの?」)。